縁結びわらしべプロジェクト
まなびまくり社の講座 開始初日に「やりたい事」を聞かれました。
全く準備していなかったので、他の方が自己紹介をしている間にめちゃくちゃ考えていました。そこで思いついたのが「コトコト交換」です。
すぐに、このプロジェクトをイベントで実践することが決まり、同じような活動をしている方からお話を聞くなど、イベント参加に向けて準備を進めました。
新型コロナウイルスの影響で、私たち高校生はイベントに参加することができませんでした。
しかし、初めての先生以外との大人とのかかわりで、社会の一部を知れた気がしました。
プロジェクトの仕組みと目的
<特徴>
「肩たたき権」を進化させた、「子供の面倒1日見ます権」や「来店時にうちのお店の唐揚げ5個プレゼント権」、「ヒッチハイカーの教える優しい人が多い土地情報」など参加者のパーソナリティに特化した労力や情報などを交換するというところです。
<目的>
コロナ禍で人との繋がりが薄れた今、物(コト)を通して個人を感じること、交換の過程でサラリーマンと小学生、教職員とOLなど普段は関わりのない層の交流を生むことです。
<名称の由来>
自分にとっては特に価値がないものでも、他人にとっては貴重なもので、縁を結ぶことで価値が出る仕組みにしようと、「縁結びわらしべ」と名付けました。
\イベント①平岸マルシェ/イベント参加までにやったこと
イベントでコラボする方の趣旨やニーズに合わせて【縁結びわらしべ】をアレンジしました。
イベント開催に向けての流れ
- 賛同してくれた方に挨拶、プロジェクト内容を説明
- プロジェクト内容アレンジ
- 学校内で仲間集め(イベントに向けて)
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1賛同してくれた方に挨拶、プロジェクト内容を説明
その方は産後のママさんのコミュニティを作っていたため、元の案にアレンジを加え高校生と産後のママさんの情報交換場の様な企画を練りました。
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2プロジェクト内容アレンジ
プロジェクトの内容は、イベントに来る方に合わせて「交換するコト」を考えました。
今回は「産後うつ防止」になるように、高校生が感じた【小さい頃に保護者に教えてほしかったこと】と、産後ママが知っている【出産について】を交換する事にしました。
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3学校内で仲間集め
イベントに向けて、手伝ってくれる仲間を集めました。
当日の設営や準備のために、同級生8人に協力をお願いし、どんどんイベント当日への現実味が増していきました。
[当日の説明資料]
平岸マルシェとは
りんご倉庫で開催されている、平岸ハイヤー主催のイベントで、平岸を盛り上げるために、たくさんの大人がかかわっているイベント。この年が初開催。
「Pupil Cise」という団体つくり活動を始めます
自分自身の想いをわかってくれているメンバーと、継続して活動をしてきたいと考えて、団体の設立をしました。
団体設立に必要なモノやコト
- 団体の名前を考える
- 服を集める
団体の設立のHOWTOを聞いていく中で、“団体”は少人数でも設立できると知り、少し驚きました。(大人数で設立すると思っていました。)団体の名前を考え、これまでの活動を通して、私の想いに賛同してくれた仲間と団体活動をスタートすることを決めました。
団体名の想いと由来
団体の概要や私の想いを説明し、「Pupil Cise」という団体ができました。団体名は若者という意味を指すpupil、アイヌ語で家という意味のCiseを組み合わせ、学生の居場所のような団体になりたいという意味を込めて名付けました。
団体の目的
- 高校生や大人など年代に関係なく、交流が生まれること
- イベントに参加してくれた人が、課外活動に興味を持ってもらって視野が広がること
ただの交流会で終わらないよう、服をもらった人は次回のイベントでスタッフ側に回るなど循環できるシステムをつくるという課題を解決することが目標です。
服は誰でも必要で、多くの人が興味があるとアドバイスをいただき、私たちの活動も“服”を交流のキッカケにしようと考えました。
私たちの団体ができるまで
ひとつのイベント開催に向けて準備を進めながら、団体設立の準備も進めました。
団体ができるまでの流れ
- 開催場所を確保する
- 活動資金について考える
- 活動内容を精査する
- 団体を設立する
- 服を集める
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1開催場所を確保する
その後、星野さんに青少年女性活動協会の方を紹介していただきました。青少年女性活動協会はミニ児童会館や青少年の家などを運営する団体です。その施設の一つであり、児童相談所などからにいた子供が集まる「いとこんち」でのコトコト交換の開催を承諾していただけました。
青少年女性活動協会とは
ミニ児童会館や青少年の家などを運営する団体
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2活動資金について考える
青少年女性活動協会では、会場の確保だけでなく、運搬や高校生メンバーの交通費の負担などたくさんの協力をしていただけることになりました。
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3活動内容を精査する
その頃には漠然としたコトコト交換ではなく、高校生と小中学生の交流を服を通して行う活動に焦点を絞りました。
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4団体を設立する
元々協力してくれる友達はいたのですが、友達の集まりから団体に昇格させる必要がありました。
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5服を集める
団体の設立と並行して、校内で寄付を募りました。
服の集め方
ポスター、回収箱を各学年のラウンジに設置し、休み時間に1~4年生全クラスを周り、宣伝を行いました。
回収箱を2週間程度設置した結果、100着を超える服が集まりました。それをメンバーやその場に居合わせた同級生みんなでダンボールにパッキングし、青少年女性活動協会の車で倉庫へ運ばれていきました。
\イベント②いとこんちでの開催/2度の延期を経て、ついに開催!
イベント開催に向けての流れ
- イベント開催したい気持ちを仲間に相談
- ポスター作成(校内向け)
- 集まった服の整理
- LINEグループでコミュニケーションと役割分担(当日スタッフなど)
メンバーの負担が大きくならないように、得意分野で活躍してもらい、全員が当日集合しなくてもよいように、分担しました。
[イベントに向けてのポスター]
しかし緊急事態宣言の発令を受け、施設が閉鎖されてしまいました。平岸マルシェに引き続きコロナに邪魔をされてしまいましたが今回は延期という形になりとてもほっとしました。
2021年11月3日 開催
11月3日、ついにイベント当日を迎えました。緊急事態宣言の発令を受け、施設が閉鎖されてしまったことで2度の延期を経ての念願の開催です。
当日は3人の男子中学生と3人の女子高校生が参加してくれました。コロナウイルスの対策を考え、スタッフは最低限に抑えて3人で向かいました。
「LIMBS HAPPY」という即席の店名を決めていとこんちのメンバーには内緒で看板を作り会場のセッティングをしました。お昼ご飯を食べ、14時頃に開店しました。
隣の部屋で試着をしたり、兄弟の分も欲しいと言ってくれる子や看板が欲しいと言ってくれる子もいて、喜んでもらえたことを強く実感しました。
今までの活動がようやく形になりとても嬉しかったです。
活動を通じて感じたことは大きく3つ
まちづくりに関わり、社会と学校の違いを強く実感しました。
全体を通して、今までの私の活動はかなりとんとん拍子に進んでいきました。最初のうちは意外と簡単にイベントの開催が出来るんだなと思っていました。しかしまなびまくり社の大人の方と行動をしたり、様々な大人に会ううちに、全く簡単じゃないことに気がつきました。大人にはある、人脈や資金などの資本が全くない高校生の私だけではこの企画はひとつも動かなかったです。今回は高校生ならではの思いや発想によってそれらを味方につけることができましたが、冷静に考えると私には人脈もお金も資本がなにもなかったです。
意見を出せば褒めていただけて、いつの間にか周りの大人が実行に持っていってくださり、発案から実行までの過程に気が付きませんでした。お金は湧いてこない、人ひとり動かすことは難しいという当たり前だけど学生をしているだけでは忘れがちになってしまうことに気がつきました。
次に、高校生のうちに大人や社会と関われたことはいい意味で私に焦りを与えました。
今は高校生という立場でその若さや発想を生かし、周りの大人の方々の助けを受けています。しかし、あと数年したら大人の方と対等に自分も資本や技術を持っていないといけないと思うといくら時間があっても足りないです。大人に頼ることがぎりぎり許される今のうちに少しでも出来ることや凄いと思わせるようなことを増やそうと思いました。そこで私は勉強をして良い大学へ行くことの重要性を感じました。学歴が全てではないのはもちろんですが、初対面の相手が高学歴であるというのはある程度信頼してもらえる材料になります。勉強ができること自体には意味はないですが、良い大学へ行く必要があると思い、むしろ活動をしたことで勉強に対するモチベーションが上がりました。
私にとって活動を行った最も良い影響は忙しくなったということです。
これまで週に数時間の習い事の時間を抜かすと、自主的に塾に行こうと思わなければ学校以外の時間はほとんど予定がありませんでした。家でだらだらと時間を過ごし、気がつけば夜ということがほぼ毎日でした。夜になると今日も何も出来なかったという焦燥感に駆られ、将来に対する嫌な妄想が広がり寝るのが遅くなるという日々で鬱々としていました。暇な時間があるから病むという考え方がありますが、私に限っては大方あたっていました。最初はzoomでのミーティングや企画書作りを面倒に思っていましたが、何度か繰り返す内に慣れていき、むしろ楽しく感じるようになっていました。そのうちカレンダーが予定で埋まり、忙しくすることに安心感を覚えるようになり、習い事を増やしたり塾に行く時間が増えたり、どんどん活動的になりました。それとともに無駄な自問自答や周りの目を気にすることが減りました。
最後に学校を超えての活動に興味を持っている中高生の方、私は今のタイミングで行動を始めるべきだと思います。若ければ若いほど周りの年齢が高いだけに目立つし、大人に甘えることもできます。それができるのは中高生の間だと感じています。
展望
イベントを行うことで新たな課題や意外な気づきがたくさん見えました。今後も単発のイベントで終わらない仕組みづくりを考えさらに発展していく予定です。是非期待していて下さい!
Instagram:pupilcise_official|https://www.instagram.com/pupilcise_official/
大人チームから
まなびまくり社 林匡宏(commons fun 代表))
初めて石井さんがまなびまくり社に来た時のこと、はっきり覚えています。
「今の野望を言ってみよう」というこちらの唐突な問いに対して、最初は戸惑いながらも、出てくる、出てくる!
きっと若いながらにいろんなアンテナ張って生きてきたんだなーと感じました。
その後、まなびまくり社の活動に留まらず色んな大人や様々なプロジェクトを紹介すると、みるみる自分のものにしていくし、仲間も増やしていくし、こりゃただもんじゃねぇ、、と思いました(笑)。
これからも、持ち前のやわらかな空気感を持って、色んな人から影響を受けて、元気に歩んでってくれたらと思いますー!